空港税とは

旅の雑学・豆知識

航空券を購入する時、航空運賃のほかに空港税などの支払いが必要になります。

この記事を読んでわかること
  • 日本の国内線利用時には、旅客施設使用料が必要な場合がある
  • 国際線利用時には、国際線旅客サービス施設使用料、国際線旅客保安サービス料、国際観光旅客税、航空保険特別料金などが必要になり、国によって金額が異なる
  • 燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を必要とする航空会社が大半ある

空港税とは

航空券を購入する時、航空運賃のほかに空港税などの支払いが必要になります。
「空港税」という名の税金があるわけではありません。
空港税は、空港を利用する際に支払う税金のことで、利用する(出発・到着する)空港で支払う必要があります。ほとんどの場合、空港税は航空券購入時に支払っている(航空券代に合算されている)ので、利用当日、空港での支払いは不要です。

この空港税には、「旅客サービス施設使用料」、「空港施設使用料」、「通行税」、「出国税」、「入国税」といったさまざまな名称があります。「旅客サービス施設使用料」、「空港施設使用料」、「通行税」などは、徴収されない空港もあります。
また、乗継便などで経由する空港が多くなればなるほど、支払う金額は多くなります。

国内線利用時

空港税は、国内旅行(国内線)にも適用されます。日本国内のすべての空港で徴収されるわけではありません。国内線では、「旅客施設使用料PFC=Passenger Facility Charge)」として徴収されます。

2026年9月時点での国内の旅客取扱施設利用料(PFC)は下表の通りです。

空港名 大人
12歳以上
こども
2~11歳
備考
新千歳空港 370円
530円
180円
260円
2026年11月30日出発分まで適用
2026年12月1日以降出発分より適用
旭川空港 360円 180円  
函館空港 430円 210円  
仙台空港 290円 150円  
茨城空港 100円 50円  
成田空港(第2ターミナル) 450円 220円  
成田空港(第3ターミナル) 390円 190円  
羽田空港 450円
580円
220円
290円
2026年10月4日出発分まで適用
2026年10月5日以降出発分より適用
静岡空港 140円 70円  
中部空港 440円 220円  
南紀白浜空港 260円 130円  
伊丹空港 340円 170円  
関西空港(ターミナル1) 560円 280円  
関西空港(ターミナル2) 510円 510円  
神戸空港 300円 150円  
広島空港 340円 170円  
福岡空港 110円 50円  
北九州空港 100円 50円  
熊本空港 320円 160円  
沖縄那覇空港 240円 120円  
下地島空港 700円 700円  

例えば・・・
伊丹空港から那覇空港までの片道航空券(航空運賃)が17,900円の場合
・伊丹空港の国内線旅客施設使用料 340円
・那覇空港の国内線旅客施設使用料 240円
あわせて580円が加算され、航空会社への支払額は、18,480円になります。

国際線利用時

日本の空港

日本国内からの国際線利用時は、

  • 国際線旅客サービス施設使用料 PSFC(Passenger Service Facility Charge)
  • 国際線旅客保安サービス料 PSSC(Passenger Security Service Charge)
  • 国際観光旅客税

が必要になります。

国際線旅客サービス施設使用料(PSFC)や国際線旅客保安サービス料(PSSC)が不要の空港もあります(主に地方空港の場合)。

国際線旅客サービス施設使用料PSFC(Passenger Service Facility Charge)

空港によって金額が異なります。(2歳未満は不要)

日本の空港の国際線旅客サービス施設使用料(PSFC) 〔2026年9月現在〕

空港名 国際線出発時 乗り継ぎ時
成田(ターミナル1・2) 2,460円  (1,240円) 1,230円  (620円)
成田(ターミナル3) 1,370円  (690円) 690円  (350円)
羽田 2,950円  (1,470円) 1,470円  (730円)
中部(第1ターミナル) 3,000円  (1,500円)※
2,620円  (1,310円)
該当なし
中部(第2ターミナル) 1,600円  (800円)※
1,300円  (650円)
該当なし
関西(第1ターミナル) 3,310円  (1,660円) 660円  (330円)
関西(第2ターミナル) 1,250円  (0円) 260円  (0円)
神戸 2,290円  (1,150円) 設定なし
福岡 2,530円  (1,260円) 1,260円  (630円)
那覇 1,000円  (500円) 設定なし
新千歳 3,000円  (1,500円) 3,000円  (1,500円)
旭川 2,000円  (1,000円) 設定なし
函館 1,200円  (600円) 設定なし
仙台 700円  (700円) 設定なし
茨城 530円  (260円) 設定なし
静岡 550円  (270円) 設定なし
高松 540円  (270円) 設定なし
北九州 320円  (150円) 設定なし
熊本 1,900円  (950円) 設定なし
下地島 1,760円  (1,760円) 設定なし

( )内は、こども(2~11歳)
※中部空港の※は、2026年9月1日以降発券分かつ2026年11月1日以降搭乗分から適用

国際線旅客保安サービス料PSSC(Passenger Security Service Charge)

空港によって金額が異なります。(2歳未満は不要)

日本の空港の国際線旅客保安サービス料(PSSC) 〔2026年9月現在〕

空港名 国際線出発時
成田 700円
羽田 230円※
中部 580円
関西 320円
神戸 550円
新千歳 650円
仙台 240円
広島 400円
高松 250円
北九州 500円

※羽田空港は徴収しない航空会社があります

国際観光旅客税

2019年1月7日より、日本人、外国人問わず、日本から出国する人から「国際観光旅客税」を徴収することになっています。

施行当初は、ひとり1,000円でしたが、2026年7月1日以降に締結された、同じ以後の出国については、税率が3,000円に引き上げられました

この「国際観光旅客税」は、観光先進国実現に向けた観光基盤の拡充・強化を図るための恒久的な財源の確保を目的としています。

海外へ観光に行く日本に住む日本国籍の方も、出国時に支払う必要があります。この国際観光旅客税も空港税や燃油サーチャージと同様、航空券の発券時に合わせて徴収されますので、出国当日に空港で支払う必要はありません。

日本国内の出国する空港を問わず、一律でひとり3,000円です。ただし、2歳未満は不要です。

ただし、日本国内の空港でのトランジットの場合(日本へ入国後24時間以内に出国する場合)や、外国間を航行中、天候やその他の理由で日本国内の空港に緊急着陸し、再出発する場合などは対象外です。

海外の空港

海外では、国や空港によって異なります。

旅客サービス料以外に、国際線発着料、空港サービス料、出国税、入国税、通行税、搭乗税、荷物保安料、税関審査料、入国審査料、国際通行税、保安税など、国によってさまざまで、同一国内でも空港によって異なったり、利用する航空会社、利用する座席クラス(ファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーなど)によって金額が異なる場合もあります。

最終目的地の国へ向かうまでに経由する(乗り継ぎする)空港でも諸税が必要な場合があります。

おもな国の空港諸税

アメリカ(ハワイを含む)   
税の名称 対象 税額(米ドル) 日本円換算
税関審査料 国際線到着 USD 7.39 1,150円
入国審査料 国際線到着 USD 7.00 1,100円
動植物検疫使用料 国際線到着 USD 3.84 600円
国際通行税
 
国際線出発
国際線到着
USD 22.90
USD 22.90
3,550円
3,550円
空港施設使用料 国際線出発
国内線出発
USD 1.00~USD 4.50
空港により異なります
155~700円
旅客民間航空保安サービス料 国際線出発
国内線出発
USD 5.60 870円

2026年9月現在。 1USD=175円として計算

香港  
税の名称 対象 税額(香港ドル) 日本円換算 備考
空港旅客保安料 国際線出発 65香港ドル 4,000円 同一便での乗り継ぎ旅客は不要
出国税 国際線出発 200香港ドル 1,300円 12歳未満、同日乗り継ぎ旅客は不要
空港建設費 国際線出発・長距離路線 160香港ドル 3,200円 エコノミークラス、プレミアムエコノミークラス
国際線出発・短距離路線 90香港ドル 1,800円 エコノミークラス、プレミアムエコノミークラス
国際線出発・短距離路線(乗り継ぎ時) 70香港ドル 1,400円 エコノミークラス、プレミアムエコノミークラス
国際線出発・長距離路線 180香港ドル 3,600円 ビジネスクラス、ファーストクラス
国際線出発・短距離路線 160香港ドル 3,200円 ビジネスクラス、ファーストクラス

2026年9月現在。 1香港ドル=20円として計算

フランス   
税の名称 対象 税額(ユーロ) 日本円換算
旅客サービス料 パリ 国際線出発 33.73EUR 5,900円
国際線乗り継ぎ 22.74EUR 4,000円
国内線出発 13.95EUR 2,400円
国内線乗り継ぎ 12.61EUR 2,200円
ニース 国内線出発4/1~10/31搭乗分 7.60EUR 1,300円
国内線出発11/1~3/31搭乗分 6.94EUR 1,200円
マルセイユ 国内線出発 2.22EUR 400円
保安税 パリ 国際線出発・国内線出発 13.05EUR 2,300円
国際線乗り継ぎ・国内線乗り継ぎ 3.30EUR 580円
ニース 国際線出発・国内線出発 10.75EUR 1,900円
ボルドー 国際線出発・国内線出発 10.75EUR 1,900円
民間航空税 国際線出発 EU外行き 9.25EUR 1,600円
国際線出発 EU内行き 5.14EUR 900円
国内線出発 5.14EUR 900円
国際連帯税 国際線(EU内)エコノミークラス
国内線エコノミークラス
1.13EUR 200円
国際線(EU外)エコノミークラス 4.51EUR 800円
国際線(EU内)ビジネスクラス以上
国内線ビジネスクラス
11.27EUR 2,000円
国際線(EU外)ビジネスクラス以上 45.07EUR 7,900円
インフラ開発等連帯税 国際線(EU外)エコノミークラス 3.00EUR 525円
国際線(EU外)ビジネスクラス以上 18.00EUR 3,100円

2026年9月現在。 1ユーロ=175円として計算

これらの空港税は、航空券購入時に支払っている(航空券代に合算されている)ので、利用当日、空港での支払いは不要です。(一部の国、空港では、現地での支払いが必要な場合があります。)

空港税を支払う必要のないケース

空港税はその国や空港が独自に定めている税金です。中には支払う必要がないケースもあります。

  • 日本を目的地とする場合(日本から海外へ向かい日本に帰国する場合、海外の方が日本に入国する場合)の国際線旅客サービス施設使用料
    →日本は国際線での出発時に支払い、国際線での到着時は不要
  • 乗り継ぎで利用時、乗り換え時間が短い場合(国や都市、空港による)
  • 2歳未満の小さな子ども

上記に該当する場合は、空港税を支払う必要はありません。

航空保険特別料金

2001年9月11日にアメリカ・ニューヨークで発生した同時多発テロの影響を受け、航空会社が入っている損害保険の掛け金が大幅に上昇しました。この航空保険料の高騰と航空保安強化による費用増に伴って、「航空保険特別料金」が設定されています。

日本航空の場合

航空券の購入場所が日本の場合、ひとり1区間片道当たり600円。
航空券の購入場所が日本以外の場合は、ひとり1区間片道当たり4米ドル。
ただし、カナダ・香港発着区間およびブラジル発旅程には適用されません。

ANAの場合

航空券の購入場所が日本の場合、ひとり1区間片道当たり780円。
航空券の購入場所が日本以外の場合は、ひとり1区間片道当たり7.80米ドルを発券国の通貨に換算した相当額が必要です。
ただし、カナダ・香港・メキシコ発着区間およびブラジル発旅程には適用されません。また、フィリピンで販売されるフィリピン発旅程の場合:1区間当たり4.00米国ドルを旅行開始国の通貨に換算した相当額が必要です。

これは、あくまで航空会社のためのものです。万が一、旅行中、飛行機事故に遭遇した場合、この保険料から各個人に対して補償されるわけではありません。各個人に対しての補償については、海外旅行保険に加入する必要があります。

燃油サーチャージ

上記空港税以外、航空券購入時にあわせて支払う、「燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)」があります。

この燃油サーチャージついては、こちらのページで詳しく説明していますので、あわせてご覧ください。

実際の例

実際の運賃例を紹介します。

【例1】東京羽田=ロンドン(ヒースロー)を日本航空のビジネスクラスで往復する場合

〔日程〕 往路2027年1月18日JL41便、復路2027年1月22日JL42便を利用。
〔予約・購入〕 2026年9月12日
〔運賃クラス〕 ビジネスクラスBusiness Special

Business Special運賃1,280,000円(往復)
羽田空港 PSFC2,950円
羽田空港 PSSC230円
国際観光旅客税3,000円
航空保険特別料金600円×2(往復)
ロンドンヒースロー空港航空旅客税253.00英ポンド(約52,300円)
旅客サービス料51.72英ポンド(約10,700円)
燃油サーチャージ50,000円×2(往復)

これらを合計すると、1,450,300円になります。(うち、空港税やサーチャージが170,300円

【例2】東京羽田=デリー(インド)をANAのエコノミークラスで往復する場合

〔日程〕 往路2027年1月18日NH837便、復路2027年1月22日NH838便を利用。
〔予約・購入〕 2026年9月12日
〔運賃クラス〕 エコノミークラスLight

エコノミーLight運賃34,000円(往復)
羽田空港 PSFC2,950円
羽田空港 PSSC230円
国際観光旅客税3,000円
航空保険特別料金780円×2(往復)
インドデリー空港 空港利用料到着時325インドルピー(約520円)
インドデリー空港 空港利用料出発時767インドルピー(約1,230円)
航空保安料14.16USドル (約2,180円)
燃油サーチャージ35,800円×2(往復)

これらを合計すると、117,270円になります。
航空運賃が往復で34,000円に対し、空港税やサーチャージ等の合計が83,270円

航空運賃のおよそ2.4倍の税金が必要になります!

このように、渡航先によっては、航空運賃より、諸税のほうが高くなるケースもあります。
特典航空券を利用する場合、航空運賃分はマイルで支払っても、諸税は別途必要になりますので、要注意です(エアラインのマイレージ規定によって異なります)。

注意点

*〔国際線〕旅行会社が募集する海外旅行のパンフレットやWeb上に表示されている旅行代金には、燃油サーチャージや空港税が含まれていない場合が大半です。ツアー代金が30万円と表記してあるからといって、「30万円あれば大丈夫」というわけではありません。渡航先によっては、燃油サーチャージ(往復)や空港税などが別途数万円~十数万円必要になることがあります。

*〔国内線〕旅行会社が募集する国内旅行のパンフレットやWeb上に表示されている旅行代金には、空港税が含まれていない場合が大半です。ツアー代金が5万円と表記してあるからといって、「5万円あれば大丈夫」というわけではありません。利用する空港によっては、旅客施設使用料が別途数百円必要になることがあります。
 例えば、表示金額に旅客施設使用料が含まれていない場合で「羽田=那覇 直行便往復利用」の場合、旅客施設使用料〔羽田空港;580円と那覇空港;240円、合計820円(片道あたり)〕が加算され、1,640円必要になります。

見出し
  • 国内線、国際線を問わす、航空運賃のほかに、空港税を払う必要がある
  • 空港税には様々な種類(名称)があり、国や空港などによって異なる
  • 空港税以外に、燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)が必要な航空会社がある
  • 旅行会社のWebサイトやパンフレット、広告に記載されている旅行代金には、これらの空港税などが含まれていない場合があるので、見落とさないように注意が必要。