摂氏と華氏

温度計 旅行のノウハウ
温度計

摂氏と華氏の違いをご存じでしょうか?

摂氏℃(セルシウス度 degree Celsius)
華氏℉(ファーレンハイト度degree Fahrenheit)

最高気温95度!?

海外旅行先のテレビやインターネットなどで天気予報を見ることがあると思います。
日本と同じように、今日・明日の天気予報、降水確率、最高・最低気温などが表示されます。
特に、アメリカで見ると、「!?」と思う内容があると思います。
それは、最高気温・最低気温の表示。画面では「95/77」のように表示されます。
これ、「最高気温が95℃、最低気温が77℃」ではありません。摂氏(℃)ではなく、華氏(℉)で表示されています。
なので、華氏を摂氏に換算すると、「95/77」は、「最高気温が35℃、最低気温が25℃」ということになります。

最近では、飛行機内のモニターのフライトマップで外気温や目的地の気温が表示されることがあります。また、パイロットや客室乗務員からのアナウンスで、到着地の天気や気温の案内もあります。その中でも、気温の表現が「摂氏(℃)」だったり「華氏(℉)」だったり、両方だったりします。

摂氏と華氏の違いは?

そもそも、摂氏と華氏の違いは何かのか?

「凝固点」(=水が氷になる温度)と、「沸点」(=水が沸騰する温度)が、摂氏・華氏で以下のように設定されています。

凝固点
(水が氷になる温度)
沸点
(水が沸騰する温度)
摂氏0℃100℃
華氏32℉212℉

つまり、
     摂氏0℃=華氏32℉
     摂氏100℃=華氏212℉      ということです。

摂氏は、0℃から100℃の間を100等分しています。
華氏は、32℉から212℉の間を180等分しています。
これを換算すると、摂氏で温度が1℃上昇すると、華氏では温度が1.8℉上昇することになり、華氏は、摂氏の1.8倍上昇することになります。

★要するに、   ℃=(℉-32)÷1.8 です。

★これ、毎回計算するのは面倒です。
 概算でよければ、℃=(℉-30)÷2  を覚えておけば大丈夫です。

華氏はどこで使われる

この、華氏(℉)表示は、アメリカ、バハマ、パラオ、ベリーズ、ケイマン諸島、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島で使われています。
以前は、イギリスでも使用されていましたが、今は摂氏(℃)になっています。それ以外の国々では摂氏(℃)表示なので、気にする必要はないです。

気温以外にも

華氏表示の国の体温計には、華氏表示のものがあります。
そのため、体温を測った時に、「99.5」と表示されれば、「37.5℃」ということになり、「100以上」だと発熱症状ということになります。
アメリカなど華氏表示の国へ行った際、慣れるまで暫く時間が掛かるかも?