海外旅行に行く場合、訪問する国で使える外貨に両替する必要があります。
ここでは、日本円から外貨への両替(外貨から日本円への再両替)方法などをお伝えします。
日本国内で両替する場合
どこで両替するの?
日本円を外貨に両替するには
*銀行
*空港などの両替所、両替専門店
*両替専門店での外貨宅配
*金券ショップ
などで両替できます。
お店によって、多少のレートの違い、手数料の金額差、取り扱い外貨の種類が異なります。
また、日本では取り扱っていない外貨もあります。
訪問する国の外貨が日本で両替できない場合は、現地で両替しましょう。
たいていの国では、日本円からその国の外貨に両替できますが、できない場合(国)もあります。
その場合は、米ドルやユーロから両替できますので、あらかじめ、両替用の米ドルやユーロを持参することが必要になります。
国にもよりますが、キャッシュレス化が進んでいる国では、現金(CASH)よりも、クレジットカードを多く利用する場合があります。
とはいえ、クレジットカードが使えないお店や施設もありますし、チップを払う場合は現金が必要になります。
日本円を外貨に両替
日本国内の銀行や両替所に掲示してある、レートを見ましょう。(下表はサンプルです)
その一覧表の中から、両替したい外貨の「日本円→外貨」を見ましょう。
例えば、アメリカドル(USD)の円→外貨は、「150.43」と表示されているので、「1ドル=150.43円」ということになります。
このレートで両替すると・・・
*アメリカドルを100ドルに両替する場合、
150.43(円)×100(ドル)=15,043(円)
となるため、15,043円を窓口に出せば、アメリカドル100ドルに両替してもらえます。
*日本円で1万円をアメリカドルに両替する場合、
10,000÷150.43=66.476・・・
となるため、10,000円を窓口に出せば、アメリカドル66ドル47セントに両替してもらえる計算になります。ただし、基本的に日本国内での外貨両替は、外貨の紙幣に限られているので、この例の場合、66ドルはドル紙幣に両替してもらえますが、47セント分(硬貨)は両替してもらえません。
そのため、150.43×66=9,928円なので、1万円札両替すると、アメリカドル66ドル、そして日本円のお釣り72円に替えてもらえます。
なお、日本の銀行や両替所に掲示してある、レートの表には、ごく一部を除き、手数料が含まれた金額が表示されています。
外貨を日本円に両替
使い切らなかった外貨は、日本円に両替してもらえます。
その時は、日本国内の銀行や両替所に掲示してある、レート一覧表の中から、日本円に両替したい外貨の「外貨→日本円」のところを見ましょう。
例えば、アメリカドルが18ドル余り、日本円に両替したい場合、アメリカドル(USD)の外貨→円が「147.37」 と表示されているので、「1ドル=147.37円」ということになります。
18(ドル)×147.37(円)=2,652.66(円)
となるため、日本円で、2,652円に両替してもらえます。
なお、余った外貨の硬貨は両替してもらえません!
こちらも、ごく一部を除き、手数料が含まれた金額が表示されています。
海外で現地通貨に両替する場合
どこで両替するの?
一番手軽に両替できるのは、到着した空港にある銀行・両替所です。「空港での両替はレートが悪い」とか言われますが、空港からホテル等への移動の際の鉄道やバス、タクシーなどに乗るときに現地通貨が必要です。
街中では、両替所を利用しましょう。両替所の目印は「EXCHANGE」という文字と「$」や「€」「¥」の記号が書かれていて、店の前などに、日本と同じように、その日のレートの一覧が掲げられています。
銀行でも両替が可能ですが、殆どが平日しか営業していないため、不便です。
また、一部のホテルでも両替してくれますが、レートがかなり悪いのでお勧めしません。
日本円を外貨に両替
まずは、店に掲示されているレートの表を見ましょう。下の表は、ロンドンの両替店でのレート表のサンプルです。
日本国内で外貨に両替する時は、両替してもらう(買う)外貨の種類の「BUY」の所を見ます。
海外で日本円をその国の通貨に両替するときは、「JAPAN」「JPY」と記された欄を見ます(たいてい国旗のイラストが記されていますので、日の丸を目印にしましょう)。
もちろん、海外で日本円以外(外貨)をその国の通貨に両替することも可能です。そのときは、その外貨の国名の「BUY」の欄を見ます。
例えば、
▶日本円 1万円 を ポンドに両替したい場合(¥→£)
→JAPAN YenのBUYを見る
上の表のように、138.888という表示なら、10,000÷138.888=72.00 になりますので、£72に両 替してもらえます。
▶100ユーロ(€) を ポンドに両替したい場合(€→£)
→EUROのBUYを見る
上の表のように、1.16550という表示なら、100÷1.16550=85.80 になりますので、£85.80に両替してもらえます。
ただし、店によって、レートの表に手数料が含まれている場合と、手数料を別途加算される場合があります。
海外で現地通貨を日本円に両替する場合(外貨を日本円に)
余った外貨を帰国前に現地で日本円に両替してもらう場合があります。渡航先の空港や街中にある両替所などで両替することになります。その場合、「JAPAN」の「SELL」の欄を見ます。
例えば、200ポンド を日本円に両替したい場合(£→¥)
→JAPAN YenのSELLを見る
上の表のように、125.5という表示なら、125.5(レート)×÷200(£)=25,100 になりますので、25,100円に両替してもらえますが、基本的に紙幣のみのため、25,000円に両替してもらえます。
ただし、店によって、レートの表に手数料が含まれている場合と、手数料を別途加算される場合があります。
「BUY」と「SELL」の違い
❏BUY
・両替店が、通貨の表示した値段で「(両替店が)買う」
・私たちが、自分が持っている通貨をお店に売り、現地通貨を「買う」
という意味です。
❏SELL
・両替店が、通貨の表示した値段で「(両替店が)売る」
・私たちが、自分が持っている現地通貨を「売り」、外国の通貨(日本円)を買う
という意味です。
海外でお得なレートのお店の見つけ方
空港や街中には、両替所が複数並んでいる場所があります。両替店によって、微妙にレートが違います。少しでも得なレートのお店を見つける方法を紹介します。
<例> アメリカでの日本円BUYレート・・・A両替店=146.35、B両替店=143.85 がある場合
日本円10,000円をアメリカドルに両替すると
A両替店・・・・10,000(円)÷146.35=68.33($)
B両替店・・・・10,000(円)÷143.85=69.52($)
なので、B両替店(レートの数値の低いほうのお店)がお得です。
<例> ロンドンでの日本円SELLレート・・・C両替店=140.55、B両替店=145.35 がある場合
100ポンド(£)を日本円に両替すると
C両替店・・・・140.55×100(£)=14,055(円)
D両替店・・・・145.35×100(£)=14,535(円)
なので、D両替店(レートの数値の高いほうのお店)がお得です。
⇒「BUY」の価格が低く、「SELL」の価格が高いお店がお得です。
外国の通貨を両替店に売って現地通貨に両替する「BUY」では数字の小さいお店を選び、 現地通貨で外国の通貨に両替する「SELL」では数字の大きいお店を選びましょう。
通貨コード
両替店の店頭にあるレートの一覧表。
国旗と国名が表示してあるので、わかりやすいですが、国名の代わりに、「HKD」「JPY」 「USD」など、アルファベット3文字で表示してある場合があります。
これは、「通貨コード」と呼ばれるもので、国際規格のISO 4217で規定されています。
ちなみに、「CAD」=カナダドル、「JPY」=日本円、「USD」=アメリカドルです。
これとよく似た、国名を表す、「国名コード」もあります。
国名コードの場合、カナダは「CAN」、日本は「JPN」、アメリカは「USA」です。