免税と免税手続き

免税 旅行のノウハウ

海外へ行くと、観光やグルメ以外に買い物も楽しみの一つです。中には、観光やグルメより買い物メインの人もいます。

現地でしか買えない物のほか、高級ブランド品も安価で買うことができたりします。

そこで、よく耳にする「免税(TAX FREE)」というのがあります。

この免税の制度、どのようなものなのか知っておくと便利(お得)です。

免税とは?

免税とは“商品に課せられた税金を免除する”という意味です。

日本で買い物をすると、消費税として8%または10%を支払う必要があります。これは払う義務があります。

海外で買い物をすると、国によって異なりますが3%から25%程度もの税金が課せられますが、この中には、海外旅行者が負担する必要のない税金も含まれているのです。この負担する必要のない税金分を還付してもらうための手続きが、免税手続きです。

免税手続きのできる国

すべての国で免税を受けることができるわけではありません。全部で37カ国です。逆に、37カ国しか受けられないのです。

免税による還付が受けられる国は主に、イギリス、イタリア、オーストリア、オランダ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガルなどEU加盟国のほか、オーストラリア、カナダ、韓国、シンガポール、アルゼンチン、モロッコ、レバノンなどです。

また、国によってこの免税手続きの方法は異なります。

税率と免税手続き

税率は国によって異なります。免税の条件や手続き内容も国によって異なります。

特にEU加盟国においては、ショッピングの時に付加価値税(VAT)として約20%の額が内税として加算されています。一方で、アメリカの場合、各州ごとに税金が定められていて、EU加盟国のように海外旅行者に対する還付制度というものがありません。一部の州では免税のあるところもありますが、アメリカでは基本的には免税はないと思っておいてください。

免税と関税の違い

免税と関税の違いをお話ししておきましょう。

免税

免税とは、外国において現地の国の税金が免除されることです。基本的には免税手続きを行なう必要があります。

なお、日本の空港内でも出国手続きの後は外国と見なされるので、空港の出発ロビーのお店では免税品を購入することが出来ます

関税

関税とは、外国で購入した商品を日本国内に持ち込む際にかかる税金のことです。また、関税はその商品が免税品であるか否かにかかわらず、その商品の金額に応じて掛かります。

免税品を購入できる場所

免税品は、一般的には「TAX FREE 」や「PREMIER tax free」、「TAX REFUND」などの表示があるお店で購入出来ます。
また、空港内などにある免税店では、販売されている価格がすでに免税されている価格のため、別途手続きをする必要はありません

免税の条件

免税となるための条件としては、「最低購入額以上の商品を買った時」となります。この時には、1店舗での商品の購入金額を合算することも出来ます。つまり、高額な商品を1点買っても、少額の商品を複数点買っても、最低金額を超えていれば問題ない(免税の対象になる)ということです。
この最低購入金額は国によって異なります。

ただし、次のものには適用されません

・ホテルの宿泊代
・レストランなどでの飲食代
・現地でのオプショナルツアー
・現地での交通費、レンタカー代
・現地で消費するもの

免税手続きの手順

基本的な免税手続きの手順です。お店によっては若干内容が異なる場合もあります。

お店で免税書類を発行してもらう

「TAX FREE」のマークがあるお店で、その国の免税最低額以上の商品を購入(複数商品の合算も可)したら、免税書類(リファインド・チェック)レシートを発行してもらいます。その際、パスポートが必要です。

<ポイント>
免税書類を発行してもらうにはパスポートは必須です。ホテルのセフティーボックスにいれたままだと適用されません。

空港の税関で免税書類にスタンプを押してもらう

その国の空港から出国する時、税関で未使用の購入商品・レシート・航空券・パスポートを提示して、免税書類にスタンプ(輸出承認印)を押してもらいます。船での出国の場合は、出港する港の税関で航空券の代わりに乗船券が必要です。

<ポイント>
税関では、免税書類に記載された名前の本人が手続きをする必要があります。代理人は不可です。また、かなり混雑していて時間を要することもあるので、時間的に余裕を持って出向いてください。

注意点
購入した商品を預入する手荷物に入れて搭乗する際には、その手荷物を預ける前に手続きしなければなりません。購入した商品を機内持ち込み手荷物として持ち込む場合は、搭乗手続き後(チェックイン後)に税関にて手続きできます。

空港によって手続きの方法が異なりますので、時間に余裕をもって空港に着くようにしましょう。

免税書類を提出して還付金額を受け取る

免税書類に税関でスタンプをもらったら、最寄りの払い戻しカウンターに持って行き申請をします。払い戻し方法は、現金・クレジットカード・小切手などの中から選択します。ただし、現金での払い戻しの場合は、そのカウンターのある国の通貨で支払われますので、クレジットカードを指定すると良いでしょう。

日本円の現金ですぐに受け取りたい場合は、成田国際空港や関西国際空港のリファンドオフィスでの手続きをお勧めします。ここなら、即日現金での還付が可能です。クレジットカードでの受け取りは、手続き終了から2~3ヶ月くらい時間がかかります。

また、免税を受けるには有効期限がありますので、各国で受け取った免税書類(リファインド・チェック)の有効期限を確認し、早めに申請することをおすすめします。もし期限が過ぎれば還付金を受け取ることができなくなってしまいます

注意点

免税を受けるには気を付けなければならない基本的な注意点があります。

商品は購入後すぐに開封しない(使わない)

街中のお店などで購入した商品は、その場で使うことは出来ません商品を開封してしまうと免税を受けられません。免税価格で買えるお店の場合、商品がシールで封印されていて開封できないようになっています。あるいは、購入した商品は空港の専用カウンターでしか受け取れないようになっています。

万が一、街中のお店で購入した商品を出国前に開けてしまうと、免税を受けることが出来なくなってしまうので注意が必要です。

免税範囲

日本に免税商品を持ち込む場合には、免税の範囲が法律で決められています。この免税の範囲を超えてしまうと、別途、関税がかかってしまいます

免税範囲を超えたことを知らずに帰国してしまうと、追加で税金を払う必要があり、差し引きすると、安くなかった!とうことにもなります。海外で免税商品を買う時は、帰国時の日本での関税がかからない範囲で済むようにしましょう。

主な免税範囲

酒類   

3本まで(1本760mlのもの)

たばこ  
  • 「紙巻きたばこ」のみ=200本まで、
  • 「加熱式たばこ」のみ=個装等10個まで(1箱当たりは紙巻きたばこ20本に相当する量)
  • 「葉巻たばこ」のみ=50本まで
  • 「その他」=250gまで
香水  

2オンスまで(1オンス約28ml)、オーデコロン、オードトワレは含みません。

その他の商品

 海外市価の合計が20万円まで。

1)合計金額が20万円を超える場合には、20万円以内におさまる品物が免税になり、残りの商品に課税されます。税関は旅行者の皆さんに有利になるように、免税となる品目を選択の上、課税します。

2)1個で20万円を超える品物はその全額に課税されます。
  例えば、25万円のバッグは25万円の全額について課税されます。

3)1品目ごとの海外市価の合計額が1万円以下のものは、原則として免税となります。
  例えば、1個1,000円のチョコレート9個や1本5,000円のネクタイ2本は免税になります。)

実際に免税範囲を超える品物を持ち込む場合の関税の税額計算方法は、関税局・税関のウェブサイトの「税額の計算方法」に詳しく記載されていますので、そちらをご覧ください。

関税局・税関のウェブサイト>税額の計算方法

税額の計算方法

税関申告書の提出

帰国した際、空港では税関申告書の提出が必要になります。これは、申告するものの有無にかかわらず、全員提出しなければなりません

紙の「税関申告書」と、「Visit Japan Web」でのオンライン手続きがあります。

詳しくは、こちらをご覧ください。